
A+ 面白い
A ↑
A-
B+
B 普通
B-
C+
C ↓
C- つまらない
『評価』B(演技4/演出3/脚本2/撮影3/音響3/音楽2/美術2/衣装3/配役4/魅力2/テンポ3/合計31)
『評論』
ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェット、ビル・ナイが共演しているという事で、観よう観ようとは思っていた本作。でもなかなか、他の映画を優先してしまい鑑賞せずにいました(;´▽`A``
このままずるずる鑑賞しないかもと思っていた矢先、カミさんが観たいと一言・・・で、鑑賞しましたwww
鑑
賞してみて思ったのが、ジュディ・デンチがはまり役だったって事w
一見すると几帳面で品行方正、厳格者なのに、どこか僅かな危うさがあるというか、欠点があるというか・・・
そういう本役が彼女の空気とぴったり合っていた為か、演技にも説得力があった気がします。

ジュディ・デンチといえば、今や「007」シリーズのM役が非常に印象的なのですが、同じ空気を出しながら、きちんと演じわけられてる様には脱帽でした。
共演のケイト・ブランシェットもジュディ・デンチに負けず劣らずの熱演ぶり。とても良かったと思います。
ジュディ・デンチが演じたバーバラ役は、前にも書いた様に、几帳面で品行方正、厳格者と完璧に近いのですが、どこか危うさがあるんですよね。
それとは対照的に、ケイト・ブランシェットが演じたシーバ役は、優柔不断で安定しておらず危うさばかりな中に、強さがあるというか・・・

この対照的な二人の関係も観ていて興味深かったですし、何よりもタイプの違う二人の女優の競演ぶりも見ていて面白かったです。ただ、ジュディ・デンチが演じたバーバラ役については、文句なしだったのですが、ケイト・ブランシェットが演じたシーバ役については、もう少し背景を掘り下げて欲しかったという気がしてなりません。
日々の平凡な暮らしの中で鬱屈していた感じというか、もやもやを抱えていた感じというかをもっと生活の背景からも肯定して欲しかったんですよね。ケイト・ブランシェットの演技で、それらはある程度カバーできていたとは思いますが、もう少し彼女の生活を掘り下げる事で、もっと自然にみせる事ができたのではないかと思います。

ビル・ナイについては、正直、ビル・ナイである必要はなかった気が・・・(;´▽`A``
ただ、物語終盤の妻に対して、自分に対してキレる演技は良かったと思いました。
本作の内容は、ベテラン女教師が主婦である新米女教師に好意を持ち、彼女を独占したいと思うようになるのですが、新米女教師が生徒と肉体関係にある事を知り、それを武器に彼女を支配していくという内容のものでした。
個人的には、肉体関係を持った男子生徒も、実はベテラン女教師の差し金だったという内容の方が面白かったのにと思ったりするのですが・・・www

さて、本作の内容についてちょっと納得いかない点があります。
それは、男子生徒が初めから遊び目的だったという点です。普通、あれくらいの年の子供ならば、そういう関係になると夢中になるもんだと思うんですよね。
或いは、そういう男子生徒だとしたら、本作で起用した少年は普通の子供過ぎて合わないのではないかと・・・
もう少し、遊びなれしてる感のある青年の方が良かったのではないかな?と思いました。
内容自体は、そんなに目新しいものではないですが、二人の女優の競演ぶりは観て損はないのではないかと個人的には思います。
『内容』実話を基に描いたサスペンス作品。
ロンドン郊外にある中等学校で教えるベテラン女教師バーバラ(ジュディ・デンチ)は、新しく赴任してきた新米女教師シーバ(ケイト・ブランシェット)に興味を持ち始める。そしていつしか彼女を独占したいと思うようになるのだが、シーバは男子生徒と不倫関係にあった。それを知ったバーバラは・・・
『配役』バーバラ・コヴェット/ジュディ・デンチ
シーバ・ハート/ケイト・ブランシェット
リチャード・ハート/ビル・ナイ
スディーヴン・コナリー/アンドリュー・シンプソン
トム・ジョージソン
マイケル・マロニー
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