
A+ 面白い
A ↑
A−
B+
B 普通
B−
C+
C ↓
C− つまらない
『評価』B+(演技4/演出3/脚本4/撮影3/音響3/音楽2/美術3/衣装3/配役4/魅力3/テンポ4/合計36)
『評論』
テニスで、ボールがネットの上にあたってどちら側に落ちるかは運次第。人間の人生も、それと同様に運という人間の力の及ばないものによって左右されている・・・というウディ・アレンらしい切り口の映画です。
ウディ・アレンの映画について、切り口とか着眼点については、いつも面白いとは思っていたのですが、どうも内容というか映画自体が、あまり自分とは合っていないというか・・・
ただ、本作については、舞台がロンドンだったということや、ベタベタな昼メロ調だったのが良かったのか?意外に楽しむことができました。

内容自体は、貧乏な元テニスプレイヤーの青年が、上流階級のお嬢様と結婚し、会社でも重要ポストに就任。とんとん拍子で幸せを手にしていくものの、一人の女性に恋をし不倫を繰り返すうちに妊娠・・・そして殺害というかなりベタベタな昼メロ的な内容です。
話の流れについても展開についても容易に予想することが出来たのですが、ラストは完全に裏をかかれてしまいました・・・
ここからは、
ネタバレになりますので、未見の方はスルーしてください。

さて裏をかかれたラストについてですが、オープニングのテニスのボールのくだりとリンクするつくりになっています。愛人を強盗殺人に見せかけて殺した主人公クリスですが、その際、強盗に見せかける為に隣の住人から盗んだ指輪。これを川に捨てる際、投げた指輪が欄干にあたり、川側ではなく陸側に落ちてしまいます。
普通、こういう風なテニスボールのくだりを持ってこられた場合、大抵運悪く自分側に落ちた結末を予想するものではないでしょうか?
しかも、投げた指輪は自分側に落ちている訳で、誰しもこの指輪から足がつきクリスが破滅してしまうラストを想像させられると思います。

ところが、ウディ・アレンはその心理を逆手にとって裏をかいている訳で、この良い意味での裏切りが、観客にラストを興味深いものとさせ、しいては映画全体の感想をなかなか良かったと思わせてしまう・・・
まさに、二重にも三重にもウディ・アレンにやられてしまったなという感じですw
冷静に考えてみれば、このラスト以外には特に目新しいものもなく、昼メロのような展開の映画なんですよね。
しかも、スカーレット・ヨハンソン演じた愛人は妊娠していたのに、そこには一切触れていない点や、夢で真相が解ったと真顔で訴える刑事など、突っ込みたくなる点も満載なのですが・・・w

映画全体のテンポも、非常に見やすいものでしたし、配役についても適材適所といった感じで流石でした。
ちなみに、配役ですが、やはり一番目を引くのが主人公クリスの愛人を演じたスカーレット・ヨハンソンですね。セクシーさもさることながら、影とコンプレックスのある様を見事に演じ、妊娠してからは主人公に詰め寄る演技が昼メロの愛人像にぴったりで本作において、高い評価を受けたのも当然という感じがしました。
また主人公のジョナサン・リス=マイヤーズも、役にあっていたと思いますし、クロエを演じたエミリー・モーティマーも自己主張しすぎず脇役に徹していたと思います。また、トムを演じたマシュー・グッドも上流階級のお坊ちゃまという感じで良かったですね。
『内容』テニスで、ボールがネットの上にあたって、運が良ければ相手側に悪ければ自分側に落ちて勝敗が決まる。それと同様に人生も運によって左右されている。
元テニスプレイヤーのクリス(ジョナサン・リス=マイヤーズ)は、プレイヤー引退後、インストラクターとして働き始めるが、そこでトム(マシュー・グッド)という上流階級のお坊ちゃまと親しくなり、彼の妹であるクロエ(エミリー・モーティマー)と結婚した。しかし、トムの婚約者であるノラ(スカーレット・ヨハンソン)に一目惚れしてしまい・・・
『配役』クリス・ウィルトン/ジョナサン・リス=マイヤーズ
ノラ・ライス/スカーレット・ヨハンソン
クロエ・ヒューイット・ウィルトン/エミリー・モーティマー
トム・ヒューイット/マシュー・グッド
アレックス・ヒューイット/ブライアン・コックス
エレノア・ヒューイット/ペネロープ・ウィルトン
ユエン・ブレムナー
エディ・マーサン
ジェームズ・ネスビット
コリン・サーモン
『監督』 ウディ・アレン
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