
A+ 面白い
A ↑
A−
B+
B 普通
B−
C+
C ↓
C− つまらない
『評価』A(演技4/演出4/脚本4/撮影5/音響4/音楽4/美術5/衣装4/配役4/魅力5/テンポ4/合計47)
『評論』
ずっと観たくてたまらない本作だったのですが、どうしても我慢できずに鑑賞してしまいました。
結果は、期待通りというかそれ以上の出来だったと思います。男として生を受けたものならば、体の奥から熱いものを感じてしまう、そんな作品ではないでしょうか?
ストーリーとしては、レオニダス王率いる300人のスパルタ精鋭戦士達が、圧倒的な戦力差のあるペルシャ遠征軍に立ち向かい奮闘するというテルモピュライの戦いを描いたものです。ご存知のようにこの戦いを奇才フランク・ミラーが描き、その作品を映像化したのが本作です。
普通、一つの戦いを映画として描く場合、戦いに至る経緯だったり、戦いの前の情報戦、心理戦などを、人間ドラマとして描くものが多いと思います。

ところが本作は、余計な人間ドラマを排除し、終始、300人のスパルタ戦士達の戦いをメインで描いています。若干、レオニダスの妻であるゴルゴのエピソードはありましたが、それでも、それはラストに繋げる布石的なものであって、あくまでもテルモピュライの戦いがメインでした。
2時間近く、一つの戦いを描き続けるとテンポが悪くなったり、飽きたりしそうですが、そうならなかったのは、やはりフランク・ミラー独特な映像美と、単純ながらも簡潔で無駄のないストーリー、そして多くを語らずとも観客に登場人物の心情が伝わる構成があったからではないかと思います。

例えば、裏切り者であるアンドリュー・ティアナン演じたエフィアルテス。まるで「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのゴラムのような風貌でしたが、彼が自分を隊列に加えて欲しいと嘆願するシーンにおいて、スパルタの戦闘方法を端的に説明している点。
また、ペルシャ軍がサイやゾウを使用することで、彼らの領土の大きさや、他民族構成に加えて、スパルタ兵達の心身の強さも無駄なく描写している等、なかなか見せ方に無駄がなく上手かったのではないかと思います。

映像美においては、
「シン・シティ」でもそうでしたが、色の使い方が上手いですね。今回、特に印象に残ったのがスパルタ兵が身につけていたマントの赤色なのですが、この赤いマントは、血を浴びる事でより一層怖く見え威嚇する効果と、自らの傷を目立たなくさせる効果があったらしいのですが、この赤い色を強調する事で、観ている側にも威圧感が伝わってきているんですよね。
また、筋肉美が際立つ色調も文句のつけようがなかったと思います。
それにしても、この戦いにおいてのレオニダスが今もなお英雄として語り継がれているのは、やはり富や権力、名声に屈せず自らの信念を貫いているからではないでしょうか?

本作を観ながら、「義経記」の弁慶や「忠臣蔵」の大石内蔵助のそれを思い出しました。レオニダスが自由を貫き通したのと同様、彼らは忠義を貫きとおした訳で、なんというか、古き時代の侍の姿を彼に投影させてしまいました。
民族的に、侍の血が流れている我々にとっては、更に血が沸く作品といっても良いのではないでしょうか?
なんというか、個人的にそういう時代劇ものや戦国史的なものが好きなだけに、評価が甘くなってしまっているのかもしれませんが、なかなか良く計算されている作品ではないかと思います。
『内容』300人という人数で圧倒的な戦力差のあるペルシャ軍に立ち向かったスパルタ兵をフランク・ミラーが描いた作品の映像化。
ペルシャ帝国より服従要請を受けた、スパルタ王レオニダス(ジェラード・バトラー)は、自由の為に、これを拒否。300人の精鋭部隊をつれて立ち向かう事になった・・・
『配役』レオニダス/ジェラード・バトラー
ゴルゴ/レナ・ヘディ
ディリオス/デヴィッド・ウェンハム
セロン/ドミニク・ウェスト
クセルクセス/ロドリゴ・サントロ
ステリオス/ミヒャエル・ファスベンダー
隊長/ヴィンセント・リーガン
アスティノス/トム・ウィズダム
ダクソス/アンドリュー・プレヴィン
エフィアルテス/アンドリュー・ティアナン
マリー=ジュリー・リヴェス
スティーヴン・マクハティ
タイロン・ベンスキン
ピーター・メンサー
『監督』 ザック・スナイダー
現在の順位、他の映画関係ブログはこちら ↓ ↓ ↓ ↓

クリックしてね。
※ その他、映画感想については、映画評価目次をご覧ください。