
A+ 面白い
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C ↓
C− つまらない
『評価』A-(演技5/演出4/脚本4/撮影3/音響3/音楽3/美術3/衣装4/配役4/魅力3/テンポ4/合計40)
『評論』
お恥ずかしながら、トルーマン・カポーティという人物についても、彼の代表作であり本作の主軸ともなる「冷血」についても、一切知りませんでした。
それ故に、トルーマン・カポーティの伝記映画としてではなく、第78回アカデミー賞にて、本作主演のフィリップ・シーモア・ホフマンが主演男優賞を受賞、その他にも作品、監督、助演女優、脚色賞でもノミネートされていた為、観てみようと思った作品です。個人的に特に興味をそそられたのが、主人公であるトルーマン・カポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマン。
自分の中で、どうしても彼はチンピラだったり豪快なキャラだったり、見た目と同様、剛胆というか線の太いキャラという感じがするんですよ。

ところが、本作の予告で観る彼は、全く正反対な線の細いキャラを演じている訳で、その弱々しい演技としゃべりに非常に興味が沸いたんですよね。加えてアカデミー主演男優賞の受賞、これは観ない訳にはいかないと思い鑑賞したんですよね。ミーハーですが・・・(^^;)
実際に鑑賞してみて、トルーマン・カポーティという人物を一切知らないので、本人とどれほど似ているのかは解りませんが、今までに観たことのないフィリップ・シーモア・ホフマンを観ることができたと思いますし、何より、彼が演じたカポーティというキャラが本作の中で生きていたというか、実際にその場に存在しているかのように生き生きと感じることが出来ました。

これは、彼が実在したトルーマン・カポーティを表面上のみで演じたのではなく、彼になりきり彼の内面までも見事に演じきったからではないかと思います。
また、彼の演技も文句なしに素晴らしいものであったと思いますが、それをリードする脚本だったり演出も見事だった為に、より一層キャラが立ち、生き生きとしていたのではないでしょうか?
さて本作の主人公であるカポーティは実在した人物で、「ティファニーで朝食を」などを書いた作家で、本作は、彼の代表作でもある「冷血」を書き終えるまでを描いた伝記映画です。
彼の書いた「冷血」とは、1959年、カンザス州の田舎町で一家四人が惨殺された事件について、その犯人で死刑囚である人物を取材し、彼の生い立ちから犯行に至るまでを描いた作品です。

本作冒頭、この殺人事件を知ったカポーティが興味を持ち取材を開始、間もなく犯人が逮捕され犯人を取材するようになるのですが、途中まで犯行当日の状況だったり動機を謎にしたまま展開していきます。
淡々としたテンポの作品なのですが、この謎がまず気になり本作に入り込んで行きました。
その後、カポーティ自身が自らの生い立ちと犯人の生い立ちを重ね合わせ、犯人に共感と同情を覚えるようになっていく心理描写が巧に描かれている為に、興味がそっちに移行していきました。

特に、彼の言った「同じ家で生まれた。一方は裏口から、もう一方は表玄関から出た。」 という言葉が印象的でした。
また、殺人犯であるクリフトン・コリンズ・Jr演じるペリーと接するうちに、彼を救いたい、助けたいと強く思うようになる反面、早く結末を書き、出版したいと思う気持ちから死刑執行を望む気持ちとが交錯し、その矛盾に苦しむカポーティの姿がリアルに描かれていた点が素晴らしかったと思います。
つかみで、犯行動機の謎をもってきて、その後、じっくりとカポーティの心情を描いた流れは個人的には非常に良かったのではないかと思います。
『内容』1959年、カンザス州の田舎町で一家四人が惨殺された。その事件に興味をもったトルーマン・カポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、取材を開始した。そして犯人である死刑囚ペリー(クリフトン・コリンズ・Jr)の生い立ちから犯行に至るまでを描いた「冷血」を出版する・・・
『配役』トルーマン・カポーティ/フィリップ・シーモア・ホフマン
ハーパー・リー/キャサリン・キーナー
ペリー・スミス/クリフトン・コリンズ・Jr
アルヴィン・デューイ/クリス・クーパー
ジャック・ダンフィ/ブルース・グリーンウッド
ウィリアム・ショーン/ボブ・バラバン
ウォーデン・マーシャル・クラッチ/マーシャル・ベル
『監督』 ベネット・ミラー
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