
A+ 面白い
A ↑
A−
B+
B 普通
B−
C+
C ↓
C− つまらない
『評価』B+(演技2/演出3/脚本3/撮影4/音響3/音楽3/美術4/衣装3/配役2/魅力3/テンポ3/合計33)
『評論』
直木賞作家である村山由佳のベストセラー小説を映画化した作品です。原作自体は未読なのですが、小説が原作と言うこともありインテリジェンスというか、独特の雰囲気を感じる作品だと思います。
内容としては、自分の恋人の姉に一目惚れしてしまったという展開を軸に、主人公である一本槍歩太の成長を描いている作品です。
ストーリー的にはありきたりなのですが、このありきたりな展開の中に、登場人物の心境を上手に描いているせいか、飽きることなく鑑賞することができたと思いますし、個人的に、この手のストーリーが好きな為か、面白かったと思います。

映像的にも、色や光の加減に重点をおいて撮影しているようで、幻想的で綺麗なカットが多かったのが印象的でした。
テンポとしては、日本映画独特な淡々としたテンポで、うちのカミさんに言わせれば、波のない一本調子のテンポなのですが、このテンポも個人的には好きなので、良かったんですよね。
もちろん、カミさんはとなりで、コクリコクリしてましたがw

さてさて、本作の配役について、主人公である一本槍歩太を演じた市原隼人ですが、演技が酷いですね。
演技が一本調子の上、リアクションが尽く嘘っぽい・・・ここ最近、多数の映画に主演しているようですが、正直、彼の主演作ってあまり観たことがないんですよね。よって、本作だけがここまで酷いのか、その他の主演作も酷いのか解りません(^^;)
ただ本作において、彼の演技で台無しにしてしまっている箇所が多々あるのは事実な訳で、共演の小西真奈美、戸田恵子、沢尻エリカがカバーしていなかったら・・・とても観れたもんじゃなかっただろうかと思ったりします。

沢尻エリカの演技は、可もなく不可もなくというか、決して悪くはないですが、特筆すべき点もないかな?という感じです。
というか、市原隼人と小西真奈美の関係を軸にしている為、沢尻エリカがそこまで話に絡めていなかったんですよね。
沢尻エリカをもっと話に絡めていたら面白かったのかもしれませんが、ドロドロというか、嫉妬や恨みという負の感情が目立ってしまい、本作の雰囲気を壊してしまったと思うので、逆にこれくらいが丁度良かったのかもしれませんね。
ちなみに、沢尻エリカで一点気になったのは、4年前の学生時代に対して、現在の格好が老けすぎている点ですw
4年前である過去と現在が入り交じりながら展開する内容だけに、過去と現在を分かり易くする為に、止むなくといった所なのでしょうが、それにしても、あの老け様はあんまりなのではないかとw

小西真奈美ですが、大人しめな役だったり、最近はバラエティにも進出している為、ちょっと抜けているコミカルな役が多いですよね。
本作においては、大人しめな優等生という感じの役の中に、弱さや狡さ、汚さ、美しさ、優しさ等を上手く織り交ぜていて非常に良かったと思います。
ある意味、本作における小西真奈美の表情がネックになるだけに、大変だったと思うのですが、十二分にこなせていたと思います。
ちなみに、本作の続編として10年後の夏姫、歩太を描いた「天使の梯子」という作品があります。
ミムラ主演でドラマ化もされたのですが、未見のため、これをきっかけに観てみようかなと思います。
『内容』美大志望の浪人生である歩太(市原隼人)には、夏姫(沢尻エリカ)という彼女がおり、自分の母親にも紹介していた。
そんなある日、歩太は電車の中で春妃(小西真奈美)という女性に一目惚れしてしまう。彼女のことが忘れられず、彼女の姿を思い出してはデッサンしていた歩太だったが、入院中の父親の病院で春妃に再開する。
運命的な再会に胸躍る歩太だったのだが、春妃が夏姫の姉であることを知ってしまう・・・
『配役』一本槍歩太/市原隼人
五堂春妃/小西真奈美
斉藤夏姫/沢尻エリカ
一本槍幸恵/戸田恵子
長谷川/鈴木一真
渋沢/三浦友和
諏訪太朗
甲本雅裕
キムラ緑子
『監督』 冨樫森
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