
A+ 面白い
A ↑
A-
B+
B 普通
B-
C+
C ↓
C- つまらない
『評価』B-(演技3/演出2/脚本2/撮影2/音響3/音楽2/美術2/衣装2/配役2/魅力2/テンポ2/合計24)
『評論』
酷評が目立った本作でしたが、話のネタにというノリで鑑賞しましたw
結果、想像していたものよりも若干マシだったのですが、それでもやはり酷評が頷ける出来だったなと・・・
「日本沈没」というパッと見、リアリティに欠けるテーマなのですが、何とかギリギリのレベルで現実味を持たせているのは良かったとは思います。
また、草剛演じた潜水艇パイロット・小野寺俊夫と、柴咲コウ演じたハイパーレスキュー隊員・阿部玲子の恋愛を主軸にしていたの無難で良かったと思います。

ただ、恋愛過程の描写が不十分なんですよね・・・
恋愛過程は観客個々の想像力に委ねているのでしょうが、せめて、二人の愛の強さを示す描写などがあれば、最後の別れのシーンもより一層感動的になったと思います。本作では、無理矢理感動させようとして最後の最後で盛り上げたという意図が見え見えで、ちょっと引いてしまうやら、意味不明やら・・・
ちなみに、本作はご存じの通りリメイク作品なのですが、オリジナルの方は個人的に未見です。

故に比較は出来ないのですが、どちらかというと本作は、ハリウッドの「アルマゲドン」やら「ザ・コア」やら「ディープ・インパクト」を意識して作られているように感じます。ハリウッド映画と日本映画ってそれぞれ一長一短あると思いますが、やはりこの手のパニックムービーだったり、危機における恋愛という演出等においては、格段にハリウッドの方が見せ方が上手いのではないでしょう?
こういう分野において現状の日本映画ではハリウッド映画と対等に渡り合えないだけに、逆に日本映画の良いところである間だったり奥深さを強調して欲しかったと思うのですが、結果的に、ハリウッドの真似というか劣化コピーのようになってしまっていたのが残念だったなと個人的には思います。

ラストの大地真央演じる危機管理担当大臣の演説も微妙な感じで・・・
あれは、演出のせいなのか、大地真央のせいなのかは定かではありませんが、「アルマゲドン」のラストなどに比べて盛り上がりが段違いですよね・・・
また、大地が裂けたり阿蘇山の噴火で熊本城が崩壊したりというシーンはなかなか圧巻だったのですが、CGが今ひとつだったのも残念でした。あとは、群像劇を意識しているのか、様々な立場の違う人々が登場する割に、個々の扱いが薄く、感情移入しにくかったのも残念だったと思います。

どうせなら、特定の人間の心境をもっと深く描いた方が、深みのある作品になったのではないでしょうか?
最後に、本作を観て思ったのですが、ミッチーの乗った「わだつみ6500」が圧壊した後、剛が「わだつみ2000」で出る必要があったのでしょうか?
あれだけ、各国から掘削船のヘルプがあったんだから、潜水艇だって調達できたのでは?なんて思ってしまうのですが・・・
あと、空港が次から次に閉鎖される中、剛が自由自在に各地に移動していたのも不思議でしたw
『内容』小松左京の原作を73年に映画化した作品のリメイク作品。
国際会議で日本が数十年後に沈没すると知った地球生命学博士の田所(豊川悦司)は、独自に研究していくのだが、実際には1年足らずで日本が沈没するという研究結果を見て唖然とする。その頃、潜水艇パイロットの小野寺(草剛)は、災害時に知り合ったハイパーレスキュー隊員の玲子(柴咲コウ)に想いを寄せていた。
『配役』小野寺俊夫/草剛
阿部玲子/柴咲コウ
田所雄介/豊川悦司
鷹森沙織/大地真央
山本尚之/石坂浩二
倉木美咲/福田麻由子
日野倉珠江/吉田日出子
客/六平直政
客/大倉孝二
結城慎司/及川光博
福原教授/柄本明
野崎亭介/國村隼
小野寺の母/長山藍子
小野寺の姉/和久井映見
防衛庁長官/石田太郎
法務大臣/北村和夫
山城教授/加藤武
中田/遠藤憲一
篠原/松尾貴史
坂本/津田寛治
結城の妻/佐藤江梨子
自衛官/ピエール瀧
倉木美咲の母/木村多江
看護婦/前田愛
区役所の職員/手塚とおる
山城教授の娘婿/庵野秀明
僧侶/富野由悠季
玲子の祖父/丹波哲郎
『監督』 樋口真嗣
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