
A+ 面白い
A ↑
A-
B+
B 普通
B-
C+
C ↓
C- つまらない
『評価』
B(演技3/演出2/脚本2/撮影3/音響3/音楽2/美術3/衣装3/配役3/魅力2/テンポ2/合計28)
『評論』
違うレビューを予定していたのですが、本日はクリスマスなので、クリスマスにちなんだ本作を紹介したいと思います。とはいうものの、本作はクリスマス・イヴの話なので、若干ずれているのですが・・・(^^;)
さて本作ですが、クリスマス・イヴの夜、大停電となった東京で12人の男女が織り成す群像劇です。
簡単に、それぞれの話の内容を紹介したいと思います。
豊川悦司演じる木戸晋一は、かつてジャズのベーシストとして活躍していたものの現在は、バーのマスター。そして、このバーの閉店を決めたクリスマス・イヴの日、昔の恋人を待っています。

田畑智子演じる叶のぞみは、ロウソク屋を営んでいるのですが、自分の店の前のバーのマスターの事が気になりいつも観察しています。そして、停電をきっかけに二人は出会います。
原田知世演じる佐伯静江は、結婚後、夫との仲はうまくいかず、クリスマス・イヴの約束も夫からキャンセル。そんな時、昔の恋人からの電話がかかってきます。
田口トモロヲ演じる佐伯遼太郎は、入院中の父親より、死んだと思っていた自分の母親が生きていて、今は別の家庭をもっていることを知らされます。会いに行くことを決めた田口トモロヲですが、そんな時、不倫をしている恋人から、電話がかかってきます。

井川遥演じる草野美寿々は、家庭をもつ上司との不倫中なのですが、クリスマス・イヴに別れをきりだされエレベーターに乗ります。
そんな中、停電でエレベーターが止まってしまいベルボーイと一緒に閉じ込められてしまいます。
阿部力演じる李冬冬は、中国から研修に来ているベルボーイで、遠距離恋愛に悩んでいるのですが、エレベータに乗っている最中に停電になってしまい、OLと一緒に閉じ込められてしまいます。
吉川晃司演じる大鳥銀次は、出所後、心の支えだった恋人に会いに行くのですが、恋人は結婚し家庭をもっていて、偶然鉢合わせになったその恋人が産気づき、彼女を地下鉄で病院に送る途中、停電に遭います。
寺島しのぶ演じる杉田礼子は、昔の恋人が刑務所にはいってしまい、不安から新しい人生を歩んでいく事を決め家庭を持ったのですが、昔の恋人が出所してきて偶然鉢合わせ、そんな中、突然産気づき昔の恋人に地下鉄で送ってもらう事になります。

本郷奏多演じる田沢翔太は、星が好きな少年なのですが、向かいのビルで飛び降り自殺をしそうな少女を見つけます。
香椎由宇演じる梶原麻衣子は、有名なモデルなのですが、乳がんで乳房を切除する手術を控え、ビルの上で自殺をしようとしています。
淡島千景演じる国東小夜子は、昔自分が生んだ子供から電話を受け、その秘密を夫に打ち明けます。
宇津井健演じる国東義一は、妻から昔別に子供を生んでいた事を知らされ戸惑いつつも新たな生命の誕生に立ち会うことになります。

上記のような内容で、群像劇によくあるパターンというか、それぞれの話ががリンクしているんですよね。
ただ、リンク具合というか、話の繋がりがイマイチ弱かったので、もう少し密接に絡みあっていた方が個人的には良かったかも(^^;)
それにしても、普通の人間は、多かれ少なかれ悩みを抱えているものですが、その悩みと向き合う事ってなかなかできないですよね。
そんな人々が、停電という非常事態をきっかけに、自分の問題と向き合い、問題を解決し、イヴを共に過ごしたい相手について、愛について考える。そんな内容です。
群像劇によくありがちな、それぞれのストーリーに深みがないというか浅いのは否めないですし、クリスマス・イヴ&大停電から逆算していった結果の映画というか、どうも跡付けっぽいストーリー感が残念だった気はするのですが、本作独特の世界観を作り上げていましたし、全然期待していなかったせいで、思った以上に楽しめたので、良かったかなと(^^;)
さて本日はクリスマス。皆さんも今日いう日をきっかけに自らの問題と向き合ってみたり、大切な人について考え直してみるというのはどうでしょうか?
『内容』クリスマス・イヴ、東京全体が原因不明の大停電に襲われる。
その停電をきっかけに様々な思いや問題を抱える12人の男女が、自らの問題に向き合う群像劇。
『配役』木戸晋一/豊川悦司
佐伯遼太郎/田口トモロヲ
佐伯静江/原田知世
大鳥銀次/吉川晃司
杉田礼子/寺島しのぶ
草野美寿々/井川遥
李冬冬/阿部力
田沢翔太/本郷奏多
梶原麻衣子/香椎由宇
叶のぞみ/田畑智子
国東小夜子/淡島千景
国東義一/宇津井健
『監督』 源孝志
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