
A+ 面白い
A ↑
A-
B+
B 普通
B-
C+
C ↓
C- つまらない
『評価』
B+(演技3/演出4/脚本3/撮影4/音響4/音楽3/美術4/衣装4/配役3/魅力3/テンポ2/合計37)
『評論』
おもちゃに虫、魚そして今回の主人公は車ということで、ちょっとウンザリしていた部分もあったのですが、意外と評判が良かったので本作を観てみることにしました。
結果、期待していたよりも面白かったです。
時間が116分とピクサーの中では長めで、テンポが些か悪かった部分もあるのですが、基本的なストーリー、展開などは流石という出来でしたし、何より、主人公である車のマックィーンをはじめとする、車達に意外にも感情移入ができて楽しめたというのが一番大きかったと思います。

内容としては、ありきたりなもので、才能はあるが思いやりに欠ける主人公が、自分が見下す田舎の仲間と共に過ごすことで、本当に大切なものが何かという事に気付かされ成長するというものです。
まぁお決まりのディズニー、ピクサーのストーリーという感じもするのですが、ラジエータ・スプリングスのメーターをはじめとする各キャラクタ達が個性的に描かれていましたし、かつ、マックィーンの心境の変化も自然に描かれていたので出来はなかなか良かったのではないかと思います。

また、本作を観て一番印象に残ったのは、マックィーンとサリーがドライブの途中にラジエータ・スプリングスを見下ろしながら話していたシーンで、その中でサリーが、「現在、車は楽しみに行く為に走っているが、以前は楽しみながら車は走っていた」と言うんですよ。
また、このシーンの中で、「時間を10分短縮する為に作った高速道路のせいで、ラジエーター・スプリングスという町が忘れ去られてしまった」と言う話もあって、いわば、このラジエータ・スプリングスという町こそが人間の心の象徴なのではないかと・・・

我々は、利便性を追求するあまり、ゆとりだったり楽しむという基本的な事であったり、他人を思いやるという人として大切な心を忘れてしまっているんですよね。
現在社会の人間同士の付き合いにしても、合理的で無駄を省く結果、希薄になり結果としてそれが犯罪などに繋がる事件も多いですし、今一度、人生を楽しむという基本的なことだったり、他人を思いやる気持ちというものを考え直さなければならない時期なんではないでしょうかね?
こういうメッセージを織り交ぜながら、エンターテイメントとしても楽しませてくれる作品ってやっぱり良いなと改めて思いました。

さて、本作の吹き替えですが、主人公であるマックィーンの声をオーウェン・ウィルソン、かつてのピストン・カップ英雄のドックの声をポール・ニューマンが担当していました。
また、日本語版では、ヒロインのサリーを戸田恵子、メーターの声を山口智充、タイヤ販売店のルイジの声をジローラモが担当していました。
個人的に、声には厳しいのですが、両方とも問題なく楽しむ事ができると思います。
それにしても、ぐっさん・・・起用ですよねw
『内容』ピストン・カップに出場する新人ルーキー、ライトニング・マックィーン。
彼は才能豊かなレーシングカーだが、思いやりに欠けていた。そんな彼が決勝レースの開催地であるカリフォルニアに向かう途中、アクシデントから地図から消えた町、ラジエーター・スプリングスにやってきた。
その値で道路の補修工事をすることになったマックィーンだが、メーターをはじめとする住民達と接するうちに、大切なものを理解するようになる。
『配役』ライトニング・マックィーン/オーウェン・ウィルソン
ドック・ハドソン/ポール・ニューマン
サリー/ボニー・ハント
ラモーン/チーチ・マリン
サリー(日本語)/戸田恵子
メーター(日本語)/山口智充
ライトニング・マックィーン(日本語)/土田大
ルイジ(日本語)/パンツェッタ・ジローラモ
『監督』 ジョン・ラセター
現在の順位、他の映画関係ブログはこちら ↓ ↓ ↓ ↓

クリックしてね。
※ その他、映画感想については、映画評価目次をご覧ください。
スポンサーサイト