
A+ 面白い
A ↑
A−
B+
B 普通
B−
C+
C ↓
C− つまらない
『評価』
B+(演技4/演出3/脚本3/撮影4/音響3/音楽2/美術4/衣装4/配役2/魅力2/テンポ3/合計34)
『評論』
洋題「Memoirs of a Geisha(芸者の伝記)」に加え、ハリウッドでよくある間違った日本の紹介映画とダブり、あまり観る気になれなかったのですが、桃井かおり、役所広司、工藤夕貴、渡辺謙等の日本を代表する役者が出演しているという事で、鑑賞した作品です。全然、期待していなかったというか、むしろ面白くないだろうと思っていただけに、なかなか面白く感じました。内容としては、花街一まで上り詰めた芸者の半生を描いたもので、芸者になったきっかけや、頂点を目指すにいたった心境、その他、女達の戦いなどをしっかりと描いている作品です。
渡辺謙演じた会長のキャラクタがイマイチ活かしきれていなかった点やラスト、エセ日本人達を抜きにして考えれば、出来自体はなかなか良いのではないでしょうか?

日本人といえども、芸者について詳しく理解している方はあまりいないと思いますし、かく言う私も、ほとんど知識がありませんでした(^^;)
逆に、教えられる形となってしまった訳ですが、なかなか奥の深い世界ですし非常に興味深かったです。
主人公のさゆりを演じたのは、今やアジアのビッグスターであるチャン・ツィイー。
「初恋のきた道」でブレイクした彼女ですが、ひたむきさを残しつつも妖艶であり可憐であり、このさゆりという役を見事に演じきっていたと思います。

また少女時代のさゆりを演じた大後寿々花も、純真無垢でありながら、芯の強いひたむきさを持つさゆりをリアルに好演していました。
チャン・ツィイーも良かったですが、大後寿々花の演じた少女時代があったからこそ、本作においての感情移入だったり、感動だったり、深みだったりが生まれたのではないかと思います。
そういう意味では、大後寿々花は非常に秀逸だったと。
その他、さゆりの芸者仲間であるおカボは工藤夕貴、ライバルである初桃はコン・リー、さゆりを指導する姉芸者をミシェル・ヨーが演じていました。

正直、工藤夕貴以外、主要な芸者達を日本人ではない彼女達に演じられたのは、悲しいというか悔しかったのですが、それぞれ、自分の色を出していて良かったと思います。ただ、端々の台詞で日本語がでてくるのですが、その発音が日本人とはかけ離れたもの故に、ちょっと興ざめな感じもありましたが(^^;)
芸者以外としては、置屋の主人を桃井かおり、さゆりの恋する会長を渡辺謙、会長の恩人である延を役所広司が好演していました。
桃井かおりは、彼女らしいというか、キャラ的に適材適所という感じがしました。役所広司は、抜群の存在感と演技力ゆえに、もうすこし延というキャラを活用して欲しかったと思います。

渡辺謙については、彼の演じた会長というキャラがイマイチ活かしきれてなかったような気がします。
もう少し、かれの心境だったり背景だったり苦悩だったりという動きが見えていれば良かったのですが・・・故に、ラストもイマイチに感じてしまうんですよね。
あと、「ラストサムライ」以降、彼の台詞の言い回しがどうも、ハリウッドを意識しているというか・・・個人的に気になって仕方がないのですが(^^;)
いずれにしても、予想した以上に面白いと思える作品ですので、機会があれば是非(^-^;
『内容』貧しい漁村に生まれた千代(大後寿々花)は、置屋に売られてしまう。
逃げる事だけを考えていた千代だったが、ある日、会長(渡辺謙)と出会い恋をしてしまう。
会長にもう一度会うため、同じ場所に立つため、千代(チャン・ツィイー)は、芸者になる事を夢見るようになる。
『配役』さゆり/チャン・ツィイー
さゆり(少女)/大後寿々花
会長/渡辺謙
延/役所広司
豆葉/ミシェル・ヨー
おかあさん/桃井かおり
おカボ/工藤夕貴
初桃/コン・リー
鳥取少将/ケネス・ツァン
おばちゃん/ツァイ・チン
男爵/ケイリー=ヒロユキ・タガワ
『監督』 ロブ・マーシャル
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