
A+ 面白い
A ↑
A-
B+
B 普通
B-
C+
C ↓
C- つまらない
『評価』
A(演技4/演出5/脚本5/撮影4/音響3/音楽3/美術4/衣装4/配役4/魅力4/テンポ4/合計44)
『評論』
以前も他のレビューで書きましたが、何と言うか評価される為に観客に媚をうったり、自らの演技力を誇示するかのような今のトム・ハンクスってあまり好きじゃないんですよね(^^;)
「スプラッシュ」「ビッグ」「ターナー&フーチ/すてきな相棒」等に出演していた時は、凄く好きだったのですが、「フォレスト・ガンプ」以降はどうも・・・(^^;)
また、それに加えて本作の原作である「ダヴィンチ・コード」が世間的に騒がれた点、本作が公開されてからの評価も芳しくなかった点から敬遠していました。
故に、原作も未読ですし、TVの特集なんかもチラッと観ていませんでした。

ただ、個人的に宗教色の強い映画が大好きなので、DVDレンタル開始後、とりあえずチェックがてら鑑賞してみました(^^;)
結果、あまり期待していなかった点を差し引いても、予想以上に面白かったです。
正直、なぜ本作が酷評されているのか?よく解りませんでした。原作を読んでいないので何とも言い難いのですが、やはり、原作の出来が良かった為、映画に対しての評価が厳しくなっているんでしょうかね?(^^;)

さて、本作の内容は、キリストが神の子ではなく普通の人間であり結婚していたという仮説を元に話が展開していきます。そして、その秘密こそがキリスト教の根底を揺るがすものであり、その証拠となる聖杯をめぐってシオン修道会やオプス・デイなどが暗躍するという内容です。
キリストに纏わる宝として、良く挙げられるのは周知の通り聖杯か聖槍ですが、本作では聖杯がキーアイテムとなっています。
聖杯がキーアイテム・・・これだけで考えると、なんともチープでSFチックな感じがするのですが、本作では、この聖杯を文字通りの杯ではなく、別のものとして描いており、それにより現実味や重厚さが増していると思います。

またそれに加えて、本作は聖杯を見つけたという伝説のあるテンプル騎士団を結びつけたり、ダ・ヴィンチやニュートンがシオン修道会の会員であったなどのフィクションを織り交ぜています。
実在する団体や人物を登場させることで、更に現実味を演出していたのは、なかなか興味深かったです。
ここまでの内容でいくと、薀蓄だらけで堅苦しい退屈な映画のようですが、実際の流れとしては、ある殺人事件をきっかけに、謎解きを続け、最後は聖杯に辿りつくという内容なので、楽しみながら観る事ができると思います。
種々の謎解きについても、トム・ハンクスがさくさく謎を解いていってくれるのでテンポも良いですし、内容についても、トムをはじめイアン・マッケラン等が丁寧に解説してくれるので非常に解りやすいです。

また、本作中にはたくさんの伏線が用意されていて、後半の謎解きにおいて見事にリンクされているのも見所の一つだと思います。
黒幕やオドレイ・トトゥ演じたソフィーの謎も用意に予想がつきますし、トムの謎解きがあっけなさ過ぎるなどの突っ込みどころもたくさんあるのですが、それらを差し引いても、本作の演出の仕方、構成、内容などは、非常に面白いと思いますし、必見ではないかと個人的には思います。主演のトム・ハンクスについても、やはり演技力は流石というべきか見事だったと思いますし、ヒロインとして華がかけると思っていた「アメリ」ことオドレイ・トトゥもなかなか良い味を出していたと思います。
それにしても監督のロン・ハワード、流石ですね(^^;)
『内容』ルーブル美術館で館長が殺された。そしてその館長は奇妙なダイイングメッセージを残しており、そのメッセージに書かれていた宗教象徴学教授ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)が容疑者として追われる事になった。
無実を証明する為に館長の孫娘ソフィー(オドレイ・トトゥ)と謎解きをはじめるのだが・・・
『配役』ロバート・ラングドン/トム・ハンクス
ソフィー・ヌヴー/オドレイ・トトゥ
サー・リー・ティービング/イアン・マッケラン
アリンガローサ司教/アルフレッド・モリーナ
ベズ・ファーシュ警部/ジャン・レノ
シラス/ポール・ベタニー
アンドレ・ヴェルネ/ユルゲン・プロフノウ
ジャック・ソニエール/ジャン・ピエール・マリエール
『監督』 ロン・ハワード
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