
A+ 面白い
A ↑
A-
B+
B 普通
B-
C+
C ↓
C- つまらない
『評価』
B+(演技4/演出3/脚本3/撮影4/音響3/音楽3/美術3/衣装3/配役4/魅力3/テンポ3/合計36)
『評論』
ユアン・マクレガーにナオミ・ワッツ、それにライアン・ゴズリング出演の映画なのに、そんなに話題にもならずB級扱いの本作。
駄作だったらどうしよう、つまらなかったらどうしようという不安いっぱいの気持ちの中、ナオミ・ワッツとライアン・ゴズリングに惹かれて鑑賞することに・・・(^^;)
鑑賞してみて、なるほど、これは評価の分かれる作品だなと思いました。個人的には、なかなか面白かったと思うのですが、オチが禁じ手とも言えるだけに、苦手な人も多いのではないかと(^^;)

ただ、禁じ手を使っているものの、映画の端々に置いた数々の複線がラストに繋がっているので、個人的には許されるのではないかとも思います。
さて、本作の内容ですが、本作の予告だけを観て個人的に、ユアン・マクレガー演じるサムとライアン・ゴズリング演じるヘンリーは同一人物、或いは、逆転しているのではないかと予想していました。
また、本作の最初の方で、ユアンとライアンが会話しながら歩く他愛のないシーンがあるのですが、一瞬にして彼等の配置が逆転しているのを発見して、それが確信に変わったのですが、どうやらそれは早とちりだったようです(^^;)

ある意味、その考え方は間違ってなかったとも言えるのですが・・・
それを説明する為には、
ネタバレする必要があります。という訳で、ここから
ネタバレありですw
実は、本作の内容は全て、事故にあったヘンリーが死ぬ直前に観た幻です。
事故現場に居合わせた人々が、ヘンリーの幻の中の登場人物であり、配役はすべてヘンリーの妄想です。
さらに、死ぬ直前のヘンリーに一番関わった人物で、偶然その場に居合わせたユアン・マクレガーとナオミ・ワッツに対して同調し、執着して彼等に自分を投影させているんですよね。

ユアン・マクレガーに対しては、自らの信頼する人間であったり、またヘンリー自身の客観的な部分を投影させていたのではないかと思います。ナオミ・ワッツに対しては、自らの職業だったり、精神的に不安定的なとこだったり、ヘンリー自身の主観的な部分を投影させていたのではないでしょうか?
そういった意味でも、幻の中のユアンやナオミは、ヘンリー自身だといっても過言ではないと思います。
また、本作中で、数々の意味の解らない言葉だったり、人物だったりが登場して、それらがある意味複線となっているのですが、全ては最後の現実世界、つまりヘンリーの事故現場にリンクしています。

幻オチにしては、なかなかよく考えられていたのではないかと思います。テンポも淡々としていて、展開も解りづらい為、鑑賞しにくい映画かもしれませんが、個人的には面白かったです。
ユアン・マクレガーの演技も良かったのですが、やはり本作においてはライアン・ゴズリングの演技が光っていました。
どこかしら影があり、憂いを帯びていて、かつ根暗っぽい演技が、彼の演じたヘンリーというキャラと、本作の雰囲気にマッチしていたと思います。
『内容』精神科医であるサム(ユアン・マクレガー)は、同僚のベスよりヘンリー(ライアン・ゴズリング)という患者を任される。
聞こえるはずのない声が聞こえるというヘンリー、彼は3日後の真夜中に自殺すると予告した・・・
『配役』サム/ユアン・マクレガー
ライラ/ナオミ・ワッツ
ヘンリー/ライアン・ゴズリング
レオン/ボブ・ホスキンス
ベス/ジャニーン・ガロファロー
レン/B・D・ウォン
『監督』 マーク・フォースター
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