
A+ 面白い
A ↑
A-
B+
B 普通
B-
C+
C ↓
C- つまらない
『評価』
B+(演技4/演出3/脚本4/撮影4/音響3/音楽3/美術3/衣装3/配役4/魅力3/テンポ3/合計37)
『評論』
個人的に、M・ナイト・シャマラン監督の作品が好きで、彼の作品は必ず観るのですが、本作もなかなか面白かったと思います。
ネタバレになりますが、この映画の鍵である、「町の外の森にいる恐ろしい何か」が実際にはいないことも、町の年長者達が自作自演をしていることも、すぐに解りました。
というか、この映画を観た人は、ほとんど解っているでしょうね(^^;)
しかしながら、それもまた、シャマランの演出ではないかと思います。

そういうのを踏まえた上で、さらなる展開を設けるのがシャマランで、実際にいないと思わせつつもその何かがいるのではないか?
それは、まさか宇宙人では・・・なんて思わせておきながら・・・まんまとはめられました(^^;)
それにしても、この映画を見始めて感じたのは、この村人達ってアーミッシュを描写しているのではないかという事です。
アーミッシュとは、先日の小学校襲撃事件でも話題になりましたが、キリスト教の一派で、車や水道などの現代技術の介入を拒み、今でも中世の頃のような生活をしている人々です。

彼等は、平和主義なのですが、外との交流を避け決められた色の服を着ていて、自らのルールにのっとって生活している訳で、そういう姿をこの作品に投影させたのか、或いは、何かしらのメッセージがあったのかは解りません。
ただ、この映画の村人達に対して否定も肯定もしていないけれども、何かしら異様な雰囲気をこの映画から感じたのは私だけでしょうか?
いずれにしても、こういう平和的な人々により作られた平和な村においても、人が人を傷つける行為はなくなる訳でもなく、犯罪は起きてしまうんですよね。

この村を世界に投影させてみるならば、どんなに現在の世の中において、善人と呼ばれる平和主義の人間達しかいなくても、結局は犯罪はなくならないという事ですよね。
結局、人間は不完全であり罪も過ちも犯す訳で、平和を培う努力も必要ですが、それと同時に、罪や過ちを取り締まる、裁く体制もまた必要だと感じました。映画のテーマとは全くかけ離れていますが・・・(^^;)

それにしても、この映画の出演者達は豪華でしたね。
ホアキンやエイドリアン・ブロディに加え、ウィリアム・ハート、シガニー・ウィーバーetc、脇が固められていたせいか、なかなかしっかりした映画に仕上がっていたと思います。
シャマラン監督の最新作「レディ・イン・ザ・ウォーター」には、本作主演のブライス・ダラス・ハワードが出演しているみたいですし、是非チェックせねば。
『内容』隔離された平和な村で生活する村人達。
そして、村の周りの森には、恐ろしい何かが住んでいて、森の中に入らないという掟が守られていた。
その他にも、この村にはいろいろな秘密があり・・・
『配役』アイヴィー・ウォーカー/ブライス・ダラス・ハワード
ルシアス・ハント/ホアキン・フェニックス
ノア・パーシー/エイドリアン・ブロディ
エドワード・ウォーカー/ウィリアム・ハート
アリス・ハント/シガニー・ウィーバー
オーガスト・ニコルソン/ブレンダン・グリーソン
キティ・ウォーカー/ジュディ・グリア
フィントン・コイン/マイケル・ピット
ラジオのアナウンサー/ジョン・ラスク
M・ナイト・シャマラン
『監督』 M・ナイト・シャマラン
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