
A+ 面白い
A ↑
A-
B+
B 普通
B-
C+
C ↓
C- つまらない
『評価』
B+(演技3/演出4/脚本3/撮影3/音響3/音楽4/美術3/衣装3/配役3/魅力4/テンポ3/合計36)
『評論』
これぞ、三谷幸喜というような映画だったと思います。
ご存知のように、三谷幸喜は密室劇というか、限定された空間において話を展開させていく技術に長けていますが、この映画はその集大成とも呼べる出来なのではないでしょうか?
登場人物の多さ、豪華さに加えて、三谷幸喜らしい小さい細かい笑い、意味の無い話を織り交ぜながら展開し、最後にはそれらを関連付ける。

これこそ、三谷演劇というものを見せてくれたような気がします。
個人的に、冒頭のお客さんが灰皿を取り皿と間違って使っているが、どうしようとウェイターの川平と副支配人の役所広司が、真面目に話し合っているシーンで引き込まれました。
まさに、こういう下らない笑いこそ三谷幸喜の得意とするところですし、この笑いで三谷映画を観るぞ~という気にさせられました。

しかも、出演者達は、超豪華。
それだけでも凄いのに、大勢いる出演者達にそれぞれ、細かい設定とシナリオを作り、話を同時展開させていく。しかも、それだけ多くの話を同じ舞台で同時展開させていてるにも関わらず、観ている観客が混乱することもない。
シンプルかつ解りやすく丁寧に描いている故に、それが可能なのではないかと思います。
流石、密室劇が得意な三谷幸喜だと思いました。

また、それに加えて、「新選組!」キャストや歴代の三谷映画キャスト、それに加えて、三谷劇団ともいう俳優達も満載で、三谷幸喜を良く知る出演者達だけに、テンポも間もばっちりだったと思います。
ちなみに、事あるごとに出てくる白塗りの伊東四朗には、かなり笑わせてもらいましたw
三谷ワールドが好きな方には、お奨めの一本です。
『内容』大晦日のホテル「アバンティ」を舞台に、いろいろな人々の災難や奇跡を描いた作品。
大忙しのホテル副支配人、汚職事件の国会議員、歌手の夢を捨てて田舎にかえるベルボーイ、寂しいコールガール、自殺したい演歌歌手など、様々な話を絡めながら、最終的には小さな奇跡が・・・
『配役』新堂平吉(副支配人)/役所広司
竹本ハナ(客室係)/松たか子
武藤田勝利(国会議員)/佐藤浩市
只野憲二(ベルボーイ)/香取慎吾
ヨーコ(コールガール)/篠原涼子
赤丸寿一(芸能プロ社長)/唐沢寿明
徳川膳武(大物演歌歌手)/西田敏行
総支配人/伊東四朗
板東健治(会社社長)/津川雅彦
矢部登紀子(アシスタントマネージャー)/戸田恵子
瀬尾高志(副支配人)/生瀬勝久
桜チェリー(シンガー)/YOU
右近(筆耕係)/オダギリジョー
堀田衛/角野卓造
堀田由美/原田美枝子
丹下(ウェイター)/川平慈英
ホセ河内(マジシャン)/寺島進
小原なおみ(憲二の幼馴染)/麻生久美子
蔵人(ホテル探偵)/石井正則
板東直正(板東の息子)/近藤芳正
神保保(武藤田の秘書)/浅野和之
尾藤(徳川の付き人)/梶原善
坂田万之丞(腹話術師)/榎木兵衛
ダブダブの声/山寺宏一
ホテルの館内放送/清水ミチコ
『監督』 三谷幸喜
現在の順位、他の映画関係ブログはこちら ↓ ↓ ↓ ↓

クリックしてね。
※ その他、映画感想については、映画評価目次をご覧ください。
スポンサーサイト