
A+ 面白い
A ↑
A-
B+
B 普通
B-
C+
C ↓
C- つまらない
『評価』
B+(演技3/演出3/脚本2/撮影4/音響3/音楽2/美術3/衣装3/配役3/魅力4/テンポ3/合計33)
『評論』
「SPRIT」日本から中村獅童が参加したことと、ジェット・リーが「武術の精神を描くのは、この作品が最後」と言った事で、ずいぶんと注目された作品ですよね。
中村獅童ですが、映画全体を通しての出番は少なかったものの、大きな存在感と誇り高き日本の侍の姿を見事に好演しています。
加えて、
「ラスト・サムライ」においてもインパクト大の好演をした原田眞人が、似たような役回りを演じています。

また、ジェット・リーの「武術の精神を描くのは、この作品が最後」という発言が、随分と波紋を呼んだ訳ですが、どうやら、クンフーやアクションを封印するという意ではなく、魂のあるアクション映画に出演する事が今後はないという意味のようですね。
ハリウッド進出後、エンターテイメント重視のアクション映画ばかりに出演していたジェット・リーですが、ハリウッドで成功する為には、それもまた仕方がなかった訳で・・・

そういう苦悩や葛藤を踏まえたうえで、ある意味吹っ切ったのではないかと個人的には思ったりします。
さてさて、映画自体の内容としては、強さの意味を履き違えた主人公が挫折を味わい、本当の強さを理解したうえで、国民の誇りを守る為に立ち上がるという実話を基にした話です。
物語の展開も結末も王道というかありがちで、ストーリ自体には興味をひくものはないです。

ただ、アクションは流石で、拳以外にも、棒術や剣術を披露していて、武術の精神を伝えようとするジェット・リーの気持ちが強く伝わっていたと思います。
この主人公ですが、前述にもあるようにフォ・ユァンジャという実在の武術家です。
実は、ジェット・リーはかつて「フィスト・オブ・レジェンド怒りの鉄拳」でユァンジャの弟子を演じていて、いつか師であるフォ・ユァンジャを演じたいと思っていたようです。

そして、武術の精神を描いた最後の映画にこの題材を選んだ訳ですが、ここにもまた何かしらジェット・リーなりに思うところがあり、節目を作ったのではないかと思わされますね。
今後、ジェット・リーという俳優がどういう活躍をしていくのか、どういう進化を遂げていくのか、楽しみですね。
今後の活躍にも期待したいと思います。
『内容』格闘家だった父に憧れ、天津一の格闘家を目指すフォ(ジェット・リー)だったが、自らの驕り故に、愛する家族を失ってしまう。
生きる目的を失い、抜け殻になってしまったフォはさ迷い歩き、ある農村にたどり着く。
その農村の人々と接する内に、本当の強さは他人と争う事ではなく、自分に打ち勝つ事だと悟ったフォは、再び立ち上がる。
『配役』フォ・ユァンジャ/ジェット・リー
田中安野/中村獅童
ユエツー/スン・リー
ノン・ジンスン/ドン・ヨン
父/コリン・チョウ
ミスター三田/原田眞人
ヘラクレス・オブライアン/ネイサン・ジョーンズ
スペイン人格闘家/アンソニー・デロンギス
『監督』 ロニー・ユー
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