
A+ 面白い
A ↑
A-
B+
B 普通
B-
C+
C ↓
C- つまらない
『評価』
A (演技4/演出4/脚本4/撮影5/音響4/音楽3/配役5/魅力4/テンポ4/合計37)
『評論』
かなりの話題作で、アメリカでも評判がかなり良かったので期待していたのですが、期待に反することなくかなり面白かったです。
見所満載だったので、どうまとめていこうか考えているのですが、いつも以上に、支離滅裂な文章になったらごめんなさい(^^;)
それでは、まず、この映画は3つのエピソードに分かれています。
最初の話は、ミッキー・ローク、「ロード・オブ・ザ・リング」でお馴染みのイライジャ・ウッド、ベテランのルトガー・ハウアーが出演している
「ハード・グッドバイ」。
この話は、一夜を共にして惚れてしまった女の仇討ちの為に、巨大な組織に立ち向かい、本懐を遂げた後、処刑されるという話でした。

ミッキー・ロークが原作のアメコミ仕様に特殊メイクされていて、本人かどうか解りにくいのですが、目や表情でマーヴの怒りや悲しみ等を好演しています。また、イライジャ・ウッドもそれまでの作品とは打って違い、精神異常の殺人鬼を好演しています。
ルトガー・ハウアーは出番が少なすぎ(^^;)
2つ目の話は、
「キング・アーサー」のクライヴ・オーウェン、「8mile」「サウンド・オブ・サイレンス」のブリタニー・マーフィ、「トラフィック」「誘拐犯」のベニチオ・デル・トロ、
「ニュースの天才」のロザリオ・ドーソン、「グリーンマイル」のマイケル・クラーク・ダンカン、そして「ワイルドスピードX2」のデヴォン青木が出演している
「ビッグ・ファット・キル」。

この話は、恋人に付きまとう男ジャッキーの後をつけていたドワイトが、オールドタウンという娼婦達に自治権が与えられた場所で昔の恋人で現娼婦達のリーダであるゲイルに再会し、その場所で女に絡むジャッキーをゲイルの部下であるミホがオールドタウンのルールに従って殺害するのですが、そのジャッキーという男は刑事だった為に、自治権をめぐって抗争が起こるという話です。
この話の中で、今でも愛しているかつての恋人ゲイルが囚われの身になるのですが、ドワイトは自らの命をはり、見事に彼女を救い出します。
この話、主人公の心の葛藤やら不安やら焦りを文章にし、それをクライヴ・オーウェンが好演したお陰で、なかなか緊迫感のある仕上がりになっています。

なんか個人的に「ジョジョの奇妙な冒険」と被るんですよね(^^;)
緊迫感というか、クライヴ・オーウェンのスタイルというか・・・
3つ目の話は、ブルース・ウィリス、ジェシカ・アルバ、「スピーシーズ」「キルビル」のマイケル・マドセン、
「ターミネータ3」のニック・スタールによる
「イエロー・バスタード」。
この話は、ブルース・ウィリス演じるハーティガンがニック・スタール演じるロアーク上院議員の息子であるジュニアによって誘拐殺害された少女達の事件を追っている際に、ナンシーという少女を救出し、ジュニアを瀕死の状態にさせた為に、投獄され、刑期を終えた後、ナンシーのことが気になってナンシーに会いに行くと、ジュニアがハーティガンに対する復讐心からナンシーを誘拐。

そしてまた、ナンシーを命を賭けて救い出すという話です。
好きな女を守る為、命を賭けて救い出し、好きな女を守る為、命を捨てる・・・まさに男の美学ではないでしょうか?
これら3つの話は、全て姿形、思いは違えど女を愛する純粋な男が、命をかけて女を守るという話です。
まさに、男の為の映画と言っても過言ではないと思います。
そんなこの映画ですが、上記の通り配役も凄まじく、有名、ベテラン俳優を捨て駒の如く使うのも観ていて面白いんですよね。
ルトガー・ハウアー出番少なっとか、ジョシュ・ハートネット、最初と最後だけかよっとかw
また、映像的にも、モノクロをベースにして、一部をカラーリングしたり、血の色を、場面場面に応じて赤だったり白だったり黄色だったりと色をつけて・・・
R-15指定ということもあり、グロテスクな表現を含むシーンも満載なのですが、そういうカラーの演出で、綺麗に見えたり、またより一層残酷に見えたりと、個人的にかなり魅了されました。

ちなみに、皆さんご存知のように、この作品はフランク・ミラーのアメコミが元の為、それぞれに似せてキャラを作ったりしている訳ですが、個人的には、ある意味、文学小説のようであるとも感じました。
それぞれのエピソードにおいて、主人公やそれに準ずるキャラ達が自分の心境や状況をナレーションすることで、目を閉じても情景が目に浮かぶんですよね。
ある意味、ラジオドラマとしてもいけそうな位のナレーションだったので、映像がなくてもいけたような・・・
普通、主人公の感情や心情というものはナレーションではなく表情だったり台詞だったり声のトーンだったりで表現する訳ですが、ここまで事細かく文章化して説明されるというのは、逆に斬新に感じました。
さて、そんな「シン・シティ」ですが続編も作られるようで、ジョニー・デップやアンジェリーナ・ジョリーが出るみたいですよ。
『内容』「ハード・グッドバイ」:一夜を共にした女性ゴールディ(ジェイミー・キング)に心酔したマーヴ(ミッキー・ローク)は、彼女を殺して自分を殺人犯に仕立て上げた犯人へ復讐する為に立ち上がる。
「ビッグ・ファット・キル」:新しい彼女につきまとう男を始末しようと決意したドワイト(クライヴ・オーウェン)は、オールドタウンをめぐる抗争に巻き込まれる。そしてそこで、昔の彼女と出会い、その彼女を助け出す為に命を賭ける。
「イエロー・バスタード」:上院議員の息子ロアーク・ジュニア(ニック・スタール)から少女ナンシー(マッケンジー・ヴェガ)を救ったハーティガン(ブルース・ウィリス)だったが、上院議員ロアーク(パワーズ・ブース)により無実の罪で監獄送りにされてしまう。投獄中のハーティガンを救ったのは8年間、毎週木曜日にやってくるナンシーからの手紙だった。
次第に、ナンシーに想いをよせるようになったハーティガンだったが、ある日を境にナンシーからの手紙が途絶えた。
心配になったハーティガンは、刑期を終えた後、ナンシーの家に向かうのだが・・・
『配役』ハーティガン/ブルース・ウィリス
ナンシー/ジェシカ・アルバ
マーヴ/ミッキー・ローク
ドワイト/クライヴ・オーウェン
ロアーク・ジュニア|イエロー・バスタード/ニック・スタール
ロアーク上院議員/パワーズ・ブース
ロアーク枢機卿/ルトガー・ハウアー
ケビン/イライジャ・ウッド
ゲイル/ロザリオ・ドーソン
ジャッキー・ボーイ/ベニチオ・デル・トロ
ゴールディ|ウェンディ/ジェイミー・キング
ミホ/デヴォン青木
シェリー/ブリタニー・マーフィ
マヌート/マイケル・クラーク・ダンカン
ルシール/カーラ・グギノ
ベッキー/アレクシス・ブレーデル
ザ・マン/ジョシュ・ハートネット
ザ・カスタマー/マーリー・シェルトン
ボブ/マイケル・マドセン
リボウィッツ理事/ジュード・チコレッラ
ブライアン/トミー・フラナガン
クランプ/リック・ゴメス
ジューサー/デヴィッド・H・ヒッキー
スツーカ/ニッキー・カット
野郎No. 2/ケン・トーマス
野郎No. 3/クリス・ワーナー
ロニー/ジェイソン・マクドナルド
シュッツ/クラーク・ミドルトン
神父/フランク・ミラー
シュルッブ/ニック・オファーマン
スキニー・デュード/マルコ・ペレラ
殺し屋/ジェイソン・ダグラス
レニー|ベニー/スコット・ティーターズ
11歳のナンシー・キャラハン/マッケンジー・ヴェガ
マーフィ/アリ・ヴァーヴィーン
モリー/シェレル・マーフィ=ラモス
看護婦/キャサリン・ウィリス
『監督』 ロバート・ロドリゲス|フランク・ミラー|クエンティン・タランティーノ
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