
A+ 面白い
A ↑
A-
B+
B 普通
B-
C+
C ↓
C- つまらない
『評価』
A- (演技4/演出4/脚本5/撮影3/音響3/音楽4/配役4/魅力5/テンポ3/合計35)
『評論』
面白かったですし、良い映画だと思いました。
正直、感動させようとする面倒で、薀蓄くさい映画かと思っていたのですが、対比する姉妹に焦点をあてながら、いろんな人に当てはまるコンプレックスや悩み、自分の存在というものを自然に描けていたと思います。
物語の前半は、姉妹のキャラクター付けや設定付けの為、面白くないというか、あまりのめり込めなかったのですが、物語中盤から、ある事件を境に、姉妹が離れてそれぞれ自分を見つめなおし、変わっていく展開に、引きこまれました。
また、祖母と父との確執、母の死の謎、隠された真実・・・それらがリンクして、姉妹の物語に留まらず、家族全体の物語に発展しつつ、それが自然と描かれている様は、素晴らしかったと思います。

それにしても、この姉妹の関係は絶妙でした。
姉は、頭脳明晰で弁護士というキャリアで、完全な優等生タイプですが、ルックスに対してコンプレックスを持ち、妹は、ルックスに自信があり、周りの男からはチヤホヤされるが、学習障害というコンプレックスを持っています。
お互いがお互いに対して、優越感や劣等感を持ちながらも、姉妹と親友という深い絆で結ばれているというのが、本当に自然に感じました。
姉は、問題児の妹を疎みながらも愛し、過去から現在に至るまで、常に気にかけて守り続けています。妹は、姉に劣等感を感じながらも、姉を誰よりも信頼し、頼り続けています。
兄弟、姉妹を持っている人ならば、誰もが共感する感情ではないでしょうか?

誰しも、コンプレックスというものは持っている訳で、そのコンプレックスに対して、大抵向き合うことってできないのですが、この物語中では、ふとした事から、自分のコンプレックスに向き合い、自分を知ることで、新たなる自分を発見でき、前に進める様が垣間見れました。
特に、妹であるマギーの変化が大きく扱われているのですが、そのマギーに変化を与えた、祖母エラ、そしてマギーをとりまく老人ホームの老人達、そして、マギーに自信を与えた教授。全てが暖かくて、心地良かったです。
たまに、毒を吐いているお婆さん達にも笑えたし・・・(^^;)
配役としては、姉を演じたトニ・コレットは、、「シックスセンス」でアカデミー助演女優賞にノミネートされた演技派女優。

祖母役は、アカデミー主演女優である、言わずと知れたシャーリー・マクレーン。
なんか、この役では加藤治子と印象が被ってしまいました(;^_^A アセアセ・・・
そして、妹役であるキャメロン・ディアス。彼女のルックスだけのお馬鹿さんという役は、まさにはまり役ですね(^^;)
ただ、もう年なんだし、そんなに露出しないで欲しいのですが・・・観ていて悲しくなります(;^_^A アセアセ・・・
吹替えとしては、キャメロンの声は、朴 ?美(ぱく ろみ)。「鋼の錬金術師」のエドの声役で有名ですよね。最近では、「NANA」の大崎ナナの声を担当していますが、違和感はなかったです。
トニ・コレットの声は、坪井 木の実(つぼい このみ)。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのアルウェンの声優です。
『内容』頭脳明晰で弁護士だが、自分のルックスにコンプレックスを持つ姉ローズ(トニ・コレット)、ルックスには自信があるが、学習障害に対してコンプレックスを持つマギー(キャメロン・ディアス)、互いの長短所に対して、優越感と劣等感をもっている姉妹だが、それでもなお、愛し合い深い絆で結ばれていた。
しかし、ある事件を気に、二人は離れ離れになることに。
マギーは、音信不通になっていた祖母の下、ローズは、弁護士を休業し犬の散歩業の下で自分を見つめなおす・・・
『配役』マギー・フェラー/キャメロン・ディアス
ローズ・フェラー/トニ・コレット
エラ・ハーシュ/シャーリー・マクレーン
サイモン・スタイン/マーク・フォイアスタイン
エイミー/ブルック・スミス
ソフィールド/ノーマン・ロイド
ジム・ダンバース/リチャード・バージ
グラント/エリック・バルフォー
トッド/アンソン・マウント
『監督』 カーティス・ハンソン
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